エンジン不調で、珍しい車輌が入庫しました!!
今回は、珍しい車輌の入庫で、
トヨタ ハイラックスサーフ エクストラキャブ 逆輸入車(左ハンドル)!!
エンジンはV6ガソリンエンジン(3VZ)
ラベルも全て英語(>_< )
入庫時の状態として、距離が62,910マイル(約10万キロ)。エンジンが常に振れている。特に、信号待ちなどで、A/Cを入れオートマチックのレバーを「D」レンジで停車時には、かなり振動がくる状態でした。
まず最初に、
自己診断テスターにて、トラブルコード(不良箇所)の読み取り。
結果→異常なし
ここで、整備の基本(車のエンジンの基本)として、
①良い混合気(燃料と空気)
②良い火花
③良い圧縮
最近では粗悪燃料等の問題も少なくなり、空気に問題があるという事は無いので、燃料や空気の点検は削除して、(本当は、長期間未使用の車輌・保管していたガソリンの使用等の場合は、点検しますが・・・。)3要素の点検開始!!(^O^)/
このテスターで、エンジンアイドリング時等のデータ(水温、燃料の濃い・薄い、回転数、点火タイミング等)も見ることが出来るので、点検したところ、右バンクと左バンク(V型6気筒エンジンの為、左右に3気筒ずつ分かれてます。)の排ガス中の酸素濃度が違いすぎる事が解かり、右バンクは通常より薄い状態・左バンクは濃い状態。
以上の事から、原点になるスパークプラグを取り外して、点検。
右バンクは、とりあえず狭い・見えずらい・点検の際にエンジンかけていたので、熱い(:_;)
この真下にスパークプラグが・・・・
デジカメだったら、真近くでにスパークプラグ見えるのに(:_;)
左バンクは、意外と楽に。
そして、全てのスパークプラグを取り外し点検すると!!
画像の向かって左側が、車の右バンクのプラグで前から1番気筒、3番気筒、5番気筒。
向かって右側が、車の左バンクのプラグで前から2番気筒、4番気筒、6番気筒。
・・・・2番気筒のプラグだけ、他に比べて黒い(くすぶっている)
この事から、2番気筒に火花が飛んでいないか・燃料が出ていないか・それとも最悪な結果になっているか!
今までの経験上、火花が飛んでいない状態の症状にしたら、振動が少ない事や、この車輌は、入庫した時点で既に点火系の部品が交換されていたので(他社さんで、同じ修理で入っていたのかも??)
一応、今の段階では正常と判断して、2番気筒に燃料を噴射する装置の作動音もあったので、現時点で一番に点検できるのは、各気筒の圧縮圧力。
これが、コンプレッションゲージ。
取り外したスパークプラグの穴にゲージの先を付けて、スターターを回して圧縮圧力を測ります。
この車輌は、自然吸気車(ターボチャージャーなどがついていない車)なので、正常ならば15㎏/c㎡前後の圧縮圧力になります。
まず、2番気筒の圧縮圧力
・・・・5㎏/c㎡
4番気筒の圧縮圧力
・・・・14.5kg/c㎡
以上の事から、2番気筒の圧縮不良によるエンジントラブルでした。
この先の修理には、高額な修理代+時間が必要になっていくため、車輌の持ち主様とお話をして、どうされるかは決めていきます。
今回は、専門用語が多くなってすみません。m(__)m
もっと解かりやすく書くつもりだったのですが、細かく書き出したら凄い文章のになるので、これでご勘弁下さい。
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