今までありがとう
土曜の夜に家族が天国へ旅立ちました。子供が小学4年だった頃に買い物に行った八幡市のホームセンターで見かけて一目惚れして家族に迎えた子で、まだ生まれて間もない頃でした。
今までにもモルモットは何度か飼って来ましたが、ミルクから育てたのはこの子が初めての経験でした。赤ちゃんの頃はくしゃくしゃの縮れた毛で、テディ(モルモットの種類)かと思う位でしたが、成長するにつれだんだんと毛も伸びてきて、両親のどちらかが長毛種なのかな?と思う位に長毛になりましたが、アビシニアン(巻毛)モルモットです。
小さな時から食べ物に興味津々で、冷蔵庫を開ける音や買い物帰りのスーパーの袋の音に反応してクイークイー(私にちょうだい)とか、食事の用意で野菜を切っている時には、早くよこせーと言わんばかりにケージの金網をガリガリかじってアピールはするし、食事中はケージの中からこちらの方をいいな~とばかりにじーっと見つめている子でした。
彼女の名前はハナといいます。子供が今年の春から高校生になり寮生活になったので、朝私が出勤してから帰宅するまで一匹でポツンと留守番をしてくれてましたが、玄関を開けると帰って来たのを待っていてくれたのか、お帰りーと言わんばかりに大きな声で鳴いてました。
そんな彼女もおばあちゃんになり、ご飯を食べてはウトウト寝が増え、私が声をかける時もハナではなく「ばあちゃん」と呼ぶことが多くなりました。
亡くなる前日の夜までいつものようにケージをかじって何かちょうだいアピールをしていたのに、次の日の朝から全くエサを食べなくなり、夕方家から届いたメールを見て「はなちゃん危篤」の内容に愕然としました。もしかしたら私が帰宅するまで持たないんじゃないかと不安と悲しさでいっぱいになりながらの帰宅。もう起き上がる事すら出来ない位の状態でしたが、いつものように「帰ったよ ハナちゃん」と声をかけると何とか動こうと、力の入らない足でもがいていました。
モルモットの寿命(5~6年)からすれば彼女は長生き出来た方なんだろうと思いますが、今にも最後を迎えようとしているハナを撫でながら、「もういいんよ。頑張ったね。」って声をかけてあげるのがやっとで…それ以上言葉が出て来ませんでした。
翌日片付いた部屋を見ていると、ハナの居なくなったスペースがやけにだだっ広く感じられ、今まで嫌な事や辛い時もハナの仕草に癒されてたんやなあと思います。今までありがとうねハナ。
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